テレビ朝日で放送されている土曜ナイトドラマ「泣くな研修医」のあらすじやネタバレ、無料動画配信や見逃し配信の無料視聴方法、視聴率や感想、キャストや原作情報などを1話から最終回、最終話・結末まで全てまとめて紹介していきたいと思います。
このドラマの原作は現役外科医・中山祐次郎さんのデビュー作である「泣くな研修医」の実写ドラマ化作品です。
現役の外科医が執筆した物語だからこそ、説得力がある物語になると思います。
このドラマ「泣くな研修医」の動画配信はテレビ朝日のドラマですし、TELASAで配信されます!
見逃し配信はもちろんTVerでも配信されますが・・・それではドラマ「泣くな研修医」について紹介していきたいと思います。
もくじ
ドラマ「泣くな研修医」のネタバレ
ここから、記事を全て読んでいただくのも嬉しい限りですが、記事が何分長いので、気になるところにジャンプ出来るように、それぞれのネタバレを項目ごとに用意しました!
気になる箇所へ飛んでみてくださいませ!
ドラマ「泣くな研修医」の概要
白濱亜嵐、初の熱血医師役でテレ朝初主演!
研修医たちの青春群像劇がこの春、誕生!!
自分の無力さにもがき、傷つく若者たちへドラマを通して熱いエールを!!
2021年4月期の土曜ナイトドラマ枠で、白濱亜嵐がテレビ朝日連続ドラマ初主演となる『泣くな研修医』を放送することが決定しました!
EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBEのパフォーマー、さらに昨年PKCZ®に電撃加入するなど絶大な人気を誇る白濱は、昨年だけでもドラマ『M 愛すべき人がいて』や、映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』などの話題作に出演し、映画『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』と『10万分の1』では主演を務めるなど、俳優としても大活躍。
その丹精な顔立ちと豊かな表現力で多くの人を魅了してきた白濱が今回挑むのは、研修医・雨野隆治という自身初となる医師役!
白濱は、「『研修医』という言葉は知っていても、実際に医療の世界ではどういう立ち位置で、どういう役割なのかなど詳しくはわからなかったのですが、“俳優”としてどんどん前に進みたいと思っていたので、今回の挑戦はすごく嬉しいです」と、新境地開拓に向けて意欲満々!また白濱の新しい一面を披露してくれることになりそうです!!ぜひご注目ください!
初の医師役に挑む白濱にとって、医療現場での所作や医療用語など学ぶことも多そうですが、早くも「わからないことは率先して勉強するようにしています」と着々と準備をしているそう!
さらに、「実はおじが外科医、おばが看護師なので、いろいろ話も聞きながら、これから積極的に役作りしていきたいと思います」と、心強い味方が身近にいることを明かしてくれました。
そんな身近な存在に医療従事者がいる白濱は、この状況下で抱く思いも人一倍熱く、「この作品を通して、医療従事者の皆さまにも元気や日々の活力を与えられるようになれば」と語っていました。
また今作では、学校を卒業して病院という新たな環境で奮闘する研修医たちの姿を描いていくだけに、新たな一歩を踏み出した若者たちにも通ずるものがあり、「多くの人にこのドラマを見て、今日も頑張ろう、明日も頑張ろう、と思ってもらえるような作品にできるように精いっぱい頑張ります!」と自身への決意と共に、この作品が若者をはじめ、多くの人へエールとなることを願っていました!
そんな白濱の熱い思いを込められた作品に、ますます期待が高まります。
今作は、現役外科医・中山祐次郎の小説デビュー作にしてベストセラーの『泣くな研修医』が原作です。
現役医師が描いたからこその“圧倒的リアリティー”が表現され、決して“涙なし”では見られない「生きること」の光と影が詰まった物語。
これまでの医療ドラマであまり描かれることがなかった、医師でありながら何もわからない研修医たちのリアルを描くと共に、現代の医療界が抱える問題もうつし出していく、医療ドラマとしても見応えのある作品に!ぜひご期待ください!
ドラマ「泣くな研修医」のキャスト
/#泣くな研修医
追加キャスト発表!🎉\
主演の #白濱亜嵐 さんと
今回共演する方々はこちら🤗🎶#木南晴夏 さんが初の外科医役💉
そして❕
✨若手実力派✨が集結🌸#野村周平 さん 、#柄本時生 さん、#恒松祐里 さんは、
医療現場でもがき、
奮闘する研修医たちを演じます🐱お楽しみに♡ pic.twitter.com/ZEsgD6wkeI
— 【公式】泣くな研修医_テレビ朝日にて4月放送スタート❗️ (@nakuna_doctor) March 16, 2021
白濱亜嵐 役:雨野隆治(あめの・りゅうじ)
鹿児島大医学部卒の研修医1年生。
人一倍お人好しで、熱い感情の持ち主。
見栄っ張りなところがあり、同期には大口をたたきがち。
5歳の時に兄を病気で亡くし、それを自らのせいだと思い込み、医学の道を目指す。
国家試験に受かって一人前のつもりでいたが、研修医の現実は全然そうではなく、兵隊、伝書鳩、さすまたとして、医師のサポートという名の雑務をこなす日々。
1日も早く一人前の医師になることへの情熱を持っているが、その熱意が空回りしてばかり。
ひとたび白衣を着ると患者や家族からは1人の医師と見られるが、その分期待を損ねることが多く、その度に無力さを味わう。
カンファレンスで下された判断に憤りを覚えて食い下がるが簡単に論破され、医師への報告にもいちいち感情を乗せてしまうため、「思いが強過ぎで真実を見にくくしている」と指摘されっぱなし。
それでも、患者に寄り添おうと必死になるが、それもウザがられている。
自分の思いは正しいのか、それとも一人前の医師になるためには余計なのか?
日々奮闘する研修医生活で、やがて医師とは何者かについて気づいていく。
白濱亜嵐のコメント
今回オファーをいただいた時は、純粋に嬉しかったです。
「研修医」という言葉は知っていても、実際に医療の世界でどのような立ち位置で、どのような役割なのかなど詳しくはわからなかったのですが、ひとりの俳優としても、どんどん前に進みたいと思っていたので、この挑戦はすごくありがたかったですし、嬉しかったです。
原作を先に読んだうえで脚本を読ませていただいたのですが、原作のいい部分をしっかりと引き継いだうえで、ドラマとして昇華していて、今から演じるのがとても楽しみです。
雨野には同じ研修医の仲間たちがいるんですけど、その群像劇感というか、共に一生懸命頑張っていく姿を見せることによって、世の中の人に元気になってもらえる作品になるんじゃないかと思いました。
研修医たちの葛藤や、うまくいかないもどかしい気持ちなどがしっかりと描かれている脚本なので、それに負けないくらいちゃんと演じていかないと、と感じました。
これまで大富豪や貴族など、突拍子もない役が多かったのですが(笑)、久しぶりにすごくナチュラルな人間と言いますか、身近なキャラクターを演じられるということで、すごく楽しみです。
研修医はもちろん、医師役自体が初めてなのですが、医療用語などわからないことは率先して勉強するようにしています。
あと、実はおじが外科医、おばが看護師なので、いろいろ話も聞きながら、これから積極的に役作りしていきたいと思います。
そして、今こういう状況下なので、この作品を通して、医療従事者の皆さまにも元気や、日々の活力を与えられるように頑張らなきゃなと思います。
そのためにも、僕自身ひとつひとつのセリフを大切にして臨みたいなと思いますし、何より多くの人にこのドラマを見て、今日も頑張ろう、明日も頑張ろう、と思ってもらえるような作品にできるように精いっぱい頑張りますので、ぜひこのドラマを楽しみにしていただければと思います。
木南晴夏 役:佐藤玲(さとう・れい)
大阪府出身の消化器外科医10年目。
勝気でクールな発言をする、デキる医師で、雨野ら研修医を厳しく指導する。
時おり、かわいい笑顔を見せるが、その笑顔が逆に怖い。
同期の外科医・鴨下は一方的にライバル視してくるが、佐藤はなんとも思っていない。
病弱な弟がおり、合併症でたびたび体調を崩す姿を見て、彼のような人を救いたいと医師を目指した。
10年前の研修医時代には、当時胃がんを患っていた母親を献身的にサポートするなど、熱い一面を持っている。
命を扱う過酷で神聖な現場に10年身を置く中で、次第に現在のようなクールで冷徹ともいえる人格ができあがっていった。
野村周平 役:川村蒼(かわむら・そう)
東京生まれ、東京育ちの研修医1年生。
実家は八王子の八王子川村総合病院で、医師一家に育ち、過保護な親の元、将来は医師になるようレールが引かれてきた。
兄は国立大学の医学部にストレートで合格した一方で、蒼は受験に失敗し、学費の高い私立大学の医学部に行くことになり、兄にはコンプレックスを感じている。
その反動で遊び放題で、独自の合コンネットワークを駆使して合コン三昧で、女の子にだけはマメ。
いずれは親の病院での勤務が約束されていて、特に夢も目標もなく、親に甘えている状態。
が、ある出来事をきっかけに、お坊ちゃま体質から抜け出し、新たな道を目指していく・・・。
柄本時生 役:滝谷すばる(たきや・すばる)
東京生まれ、町田市育ちの研修医1年生。医学部を出たが、患者を治療する医師の責任の重さに耐えられないだろうと感じ、医療用のシステム開発の会社に就職するも、思うところがあり、3年で退社し、再び医師になることを目指す。
社会人経験をしたことがプライドにもなっているが、一方で医師としてスタートが遅いことに負い目も感じている。
実はサラリーマンとしても決して優秀ではなく、エリートじゃない人間の悩みがわかる。
素直すぎてバカなところがあり、また不器用で騙されやすい。
研修医室の机には奥さんと5歳の息子の写真を飾っているが、実は妻子とは別居中で、愛妻弁当と称して持参している弁当は、見栄を張っているだけで自分で作っている。
現状は外科医を目指しているが、のちに自分の適性を考えるようになっていく・・・。
恒松祐里 役:中園くるみ(なかぞの・くるみ)
生まれも育ちも足立区の研修医1年生。
幼い頃に両親が離婚して、母親がスナック勤めをしながら苦労する姿を見て育ち、女性には資格が必要と頑張ってきた。
基本的に男性を信用しておらず、勝気でクールな性格の一方で、メイクが好きで、美容には余念がない。
かつて銀座のクラブでバイトをし、人気ホステスとなって数百万を稼ぐ月もあったが、全て医学部の学費に充てていた。
花形である外科医を志望していたが、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)が保てないことに疑問を持ち、一時は目標を美容整形外科にシフト。
最初は同期ともある程度の距離をとり、また優等生タイプゆえに雨野の要領の悪さにも呆れがちだったが、だんだんと雨野のことが気になり始める。
木村 昴 役:山下 武(やました・たけし)
親子3人で車に乗っていたところ事故に遭い、自分は腕の骨折で済んだが、子どもが重症を負い、気が動転する。
誰よりもひとり息子の拓磨を愛するまっすぐな男。
ちょっとヤンキー気味で、隆治に食い下がったり、突拍子もない行動に出たりと隆治を困惑させる。
山口智充 役:藤堂浩司(とうどう・こうじ)
放射線科医。急ぎのCTやMRIの依頼が多い外科に厳しく、当日予約はなかなか受け付けてくれない。
上から指示されて訪ねてくる研修医には特に厳しく、先輩風を吹かせて説教が始まったかと思えば、昔話もしだすなど話が長い。
少々面倒な性格だが、ドクターズ・ドクターとして腕は確かで、頼りになる存在。
隆治にも大きな影響を与えていく。
ドラマ「泣くな研修医」のあらすじ・ネタバレ
初々しいスーツ姿の雨野先生👔💫
どんなシーンに
なっているのでしょうか🤗?早く皆さまにお届けしたいです🌷
お楽しみに…♡#泣くな研修医#白濱亜嵐 #4月期土曜ナイトドラマ#毎週土曜よる11時#テレビ朝日 pic.twitter.com/dksgBD9z16
— 【公式】泣くな研修医_テレビ朝日にて4月放送スタート❗️ (@nakuna_doctor) March 13, 2021
地方の大学医学部を卒業して上京し、都内総合病院の外科で研修することになった研修医の雨野を待っていたのは、何もできず、何もわからず、先輩医師や上司からただ怒られるばかりの毎日。
だが、患者さんは待ったなしで押し寄せます。
医師とはいえ、研修医はまだ知識もない、経験もない、まだ何者でもない・・・。
傷ついた患者や、時に救えない患者を前に、無力である現実に打ちのめされ、葛藤し、幾度となく涙を流しながらも“医師”という職業への強い思いと熱意を失わず、同僚の研修医たちと共に成長していく姿を描いていきます。
ドラマ「泣くな研修医」の最終回結末について
この物語は新米研修医の話ですが、色々な患者さんたちと関わりながらも成長する過程が描かれると思います。
最後にはどのような患者さんとの出会いがあり、どのように成長するのか・・・ドラマ「泣くな研修医」を楽しみにしましょう!
ドラマ「泣くな研修医」の原作のあらすじ
傷ついた体、救えない命・・・。
なんでこんなに無力なんだ、俺。
雨野隆治は、地元・鹿児島の大学医学部を卒業して上京したばかりの25歳。
都内総合病院の外科で研修中の新米医師だ。
新米医師の毎日は、何もできず何もわからず、先輩医師や上司からただ怒られるばかり。
だが患者さんは、待ったなしで押し寄せる。
生活保護で認知症の老人、同い年で末期がんの青年、そして交通事故で瀕死の重傷を負った5歳の少年・・・。
「医者は、患者さんに1日でも長く生きてもらうことが仕事じゃないのか?」
「なんで俺じゃなく、彼が苦しまなきゃいけないんだ?」
新米医師の葛藤と成長を圧倒的リアリティで描く感動の医療ドラマ。
現役外科医にしてベストセラー『医者の本音』著者、小説デビュー作!
ドラマ「泣くな研修医」の原作のネタバレ・感想
医師自身が著した医学生~若年医師のリアルな姿を描く小説で、南木佳士の「医学生」をこえるものは今後も出ないと思っています。その考えはこの本を読み終えたあとでも変わりませんでした。ただ、自分が医師になったばかりの頃、心身をすり減らしながら必死で毎日を過ごしていたことをなつかしく思い出しました。あの頃の私は、月10~15日は家に帰れませんでした。医師になった後、最初の半年で私や同僚は5kg以上体重が増減(多くは減)していました。
ちなみに、私は中山先生より4学年ほど上です。
主人公の研修医を「朴訥かつ勤勉」というステレオタイプな人物像にあえて設定したのは、中山先生ご自身の希望的観測もあるのかな、とも感じました(実際、現代の研修医がこの主人公みたいにほぼ家に帰らず、患者のためには合コン後酔っ払いながらでも病院へ出向くことはないでしょうし、もはやそうであってはいけない気もします)。
患者に寄り添う腕の良い医師は必要でしょうが、「研鑽」という名のもと無給で過労死するほどの労働が課される現状は、ごく控えめに言っても残酷で非人道的です。
今後の医師のあり方に対するアンチテーゼとして、この小説が読みつがれることを願います。
ツイッターで他の医師が面白かったと感想を書かれていたのを見て読んでみました。
主人公の隆治の葛藤や苦悩が手に取るようにわかるし、新人時代の記憶をグンと思いだして鼻の奥がツンとしたほど、医療のシーンがとにかくリアルです。
集中治療室の新人看護師だった私が、緊張しまくりのガチガチの夜勤のとき、とりあえず目の前の患者のバイタルの変化だけは見逃してはいけない・・・と必死で温度板に記録している深夜、ふらりと研修医の先生が現れてじっとモニターを見ていることが度々ありました。
「えっ、なに、当直?誰?この人主治医?」とか不審に思いながら(研修医はローテでよく変わるしICUはたくさんの医師が出入りするため新人看護師にとっては顔を覚えるのが難しい)指示でも出るのかと思って「なんかありますか?」と一応怯えながら声をかけてみるものの、
「あ、いや…どうですか・・?」とか逆に返されて「あ・・あの・・大きな変わりはないと思います・・とりあえずおしっこは出てます・・・」などと言う報告をすると「そうですね・・・また来ます・・・」とか言ってぼんやりとどこかに消えていくシーンがよくあったなぁってこと思い出したのですが、
ど緊張してる私の横で、研修医の先生もまた、いろんなドラマとドラマの真っ最中に患者さんのもとに来てくれてたんですね。
新人時代はすっごく大変で、社会人一年目と子育て一年目は本当に「人生の中の3大大変イベント」とか思っていましたが、今になって振り返ると、まぎれもなく青春だったと思います。
医療の世界に踏み入れ、いろんな患者さんに出会い、プロたちの中でプロフェッショナルとは何かに触れて考え、医療の役割や、医療の限界、人の生活・命・運命を目の当たりにして、自分が医療職のひとりとして成長していった掛け替えのない経験でした。
そしてそれは私以外の人にとっても、そうだったんだよな、なんてことをしみじみ思い出し、振り返ることのできる素敵な読書時間でした。読めて良かった。
他の方がレビューされている通り、構成や人物のキャラなどなど小説としては・・・という一面はあると思いますが、「小説家」が本業、というわけではない、ということは誰かにオススメする際には一言添えたいと思います。
まだ経験が浅く、直情径行な主人公と、経験豊富なリアリストの上司・先輩達とのコントラストも凄い。主人公の感性はまだ「こちら側」なのだ。これが数年で上司や先輩達のような「あちら側」の感性に変わってしまうかと思うと寂しいものがある。
主人公と同い年の「イシイ」という末期癌患者の人生が、個人的には一番心に来た。まだ20代半ばの若さで死なねばならない悲壮感だけでなく、現代医療でも末期癌はどうにもできないという無力感、「イシイ」のような患者は全国に沢山いるという絶望感を感じさせられて、読むのが大変辛かった。
医療小説を読むと、いつも健康状態が気になって憂鬱になる。なるべく無病息災でいたいものである。
日夜顔を出してくださる先生方、メンタルや体調は大丈夫なのだろうかと気になり、以来色々な医師による著書を読み続けています。
その中でもこちらの本は、小説ですから読み手の感情にダイレクトに訴えてきます。経験者が書いているという真実味があり、そこもポイントです。
研修医時代、慣れない中でいきなり単独で任される業務_それに対する不安と熱意、失意や立ち直りが瑞々しく書かれています。また患者と向き合う日常の背景に主人公と両親とが抱えていた問題も表出してきます。
主人公の人となりが前時代的と感じる方もおられるようですが、私は今でもこういう人物はいるのではないかと思います。少数派かもしれませんが_。
著者自身が医師なので、医師の心情に関心のある私には得心の一冊になりました。
読みやすくも感動的な作品です。
左足の膝下が普段の2倍位に腫れ上がり、外科に2週間ほど入院していました。
外科医の先生や看護師さん、リハビリ指導員の方々の仕事ぶりを目の当たりにしながら、
この本を読み進めていましたが、医療に携わる方々の日常の努力に頭が下がるとともに、
『泣くな研修医』の主人公を含め、登場人物たちの『命を守ろう』という姿勢に涙が溢れました。
研修医の先生が苦労して経験を積んでいることは聞いていましたが、これほどまでとは知りませんでした。
著者は消化器外科医であることから、描写がリアルで手術室や救命センターの緊迫感が伝わってきました。
正義感が強く感受性の高い主人公、研修医の隆治がもがきながら成長していく様子が描かれています。
主人公の先輩医師が、ある患者の病状を家族に説明するシーンでは印象深い一節がありました。
「人間の体は全てが繋がっている。心臓と肺は連係して体じゅうに酸素を運んでいるし、肝臓が体内に取り込まれた毒を解毒すると、腎臓はそれを捨てている。そして心臓・肺と肝臓・腎臓もいろいろなホルモンでお互いに影響しあっている。人間を一つのシステムとして見る能力は、医学部の試験勉強だけでは身につかない。これを学ぶための研修医生活でもあった」
登場するさまざまな患者は、現代の医療の問題を浮き彫りにしていて、自分事として考えるきっかけになるのではないでしょうか。一般の方にはもちろん、医療介護福祉関係者にもお勧めの一冊です。
ただ、私は読みながら涙がこぼれてしまったので、電車の中などで読まない方がいいと思います。
ドラマ「泣くな研修医」の動画配信は?
ドラマ「泣くな研修医」の動画配信は、現在テラサ(元ビデオパス)で配信されます。
配信されるとは言っても、テラサはそこまで長くドラマを配信しているサービスでもないので、早々にレンタル枠に入る可能性もあります。
また、見逃し配信はTVerでも配信されるので、そちらでも楽しみましょう!
それではドラマ「泣くな研修医」を楽しみにしましょう!
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