朝ドラ「エール」スピンオフ週である第12週の60話のネタバレを紹介していきたいと思います!
第12週の59話では、大正二(1913)年の春、双浦環(柴咲コウ)は、パリで声楽を学ぶ留学生にすぎなかった。
ある日、友人の里子に誘われ、環は日本人画家のアパートメントで開かれるホームパーティーに行き、画家を目指す今村嗣人(金子ノブアキ)と出会った。
里子によると、嗣人は十五歳のときに「サロン・ドートンヌ展」で賞を取った天才画家で、今、美術界で最も期待を寄せられている人物であり、家は大金持ちなのだという。
そしてある日、環は里子から、重要な話を聞かされた。
プッチーニが、日本を舞台にしたオペラ『蝶々夫人』を作曲したのだという。
この日、嗣人は、祝杯用のワインを買って帰った。
個展の開催が決まったのだ。
早速、徹夜でキャンバスに向かう嗣人に刺激を受け、環は『蝶々夫人』のオーディションを受ける決意をした。
しかし、正式な手順を踏んでエントリーするには遅すぎた。
そこで環はミラノに飛び、スカラ座での公演のオーディションにいきなり押しかけて、歌わせてほしいと頼み込んだ。
出ていけと追い出されかけたが、一曲だけ聴こうと言う人がいて、何とか歌わせてもらうことができた。
それだけで、環は満足だった。
もともと受ける資格がなかったのだから選考の対象にもならないだろう。
ほかの受験者の歌声に圧倒され、自分はまだまだ勉強不足だとも感じていた。
ところが後日、パリのアパートメントに、一次審査通過を知らせる通知が届いた。
「やった・・・」
大喜びする環の声で、疲れて眠っていた嗣人が目を覚ました。
「ごめん、一次に通っただけなのに、あなたとは比べ物にならないけど、うれしかったの」
「僕もうれしい」
嗣人の腕の中で、環は幸せに浸った。
その後、予定どおり嗣人の個展が開かれ、新聞に批判が掲載された。
『ただただ凡庸。すべてがものまね。若き日本人の画家への期待は裏切られた』
あまりの酷評に嗣人は茫然とするばかりで、環も、かける言葉が見つからなかった。
それでは60話について紹介していきたいと思います!
もくじ
朝ドラ「エール」のネタバレ
ここから、記事を全て読んでいただくのも嬉しい限りですが、記事が何分長いので、気になるところにジャンプ出来るように、それぞれのネタバレを項目ごとに用意しました!
気になる箇所へ飛んでみてくださいませ!
朝ドラ「エール」60話のネタバレ
秋が来て、嗣人(金子ノブアキ)はまたホームパーティーを開いた。
その日は、イギリス人のアダムという男性が来ていた。
絵の展覧会や舞台などのプロデュースをしているというアダムは、嗣人に、双浦環(柴咲コウ)を紹介してほしいと頼んできた。
嗣人は、客たちのために酒の用意をしている環のところへアダムを連れていった。
「僕がお酒作るから、行きな」
環たちと入れ替わりに画家崩れの日本人の男が来て、環に関する噂話を始めた。
「どうもプッチーニが目をつけてるらしい。ほら、例の『蝶々夫人』。自信作だったのに、初演、最悪の評価だったろう。起死回生に狙ってるのが、日本人の役を日本人でやるってことみたい。あの外国人もそれで来てんじゃないの」
確かに環は、アダムからロンドンで『蝶々夫人』のオーディションを受けないかと誘われていた。
パーティーのあと、環は嗣人に相談した。
「オペラハウスの公演は、キャストを一新してやるんだって。どう思う?受けていい?」
「当たり前じゃないか。大きなチャンスだよ」
「まだ先の話だけど、一ヶ月くらい行かなきゃいけないし、大丈夫かなって」
「大丈夫って、僕が?僕の何が心配なの?」
「ううん、許してくれるなら行く」
「結婚してるわけじゃないんだ。許すもへったくれもない。行きたければ行けばいいさ」
「嗣人、うれしくないの?」
「うれしいさ!うれしいに決まってるだろう!僕の愛する人が、あのプッチーニの歌をオペラハウスで歌うかもしれないだよ!うれしいよ!誇りだよ!頑張って!応援する!」
「ありがとう・・・」
環はロンドンでのオーディションを順調に勝ち進んだ。
最終選考に残ったのは三人。
運命の日を翌日に控え、ホテルで過ごす環のところに、里子が訪ねてきていた。
「自信は?」
「ただ楽しみなだけ」
「三人まで残っただけでもすごいけど」
「ここで負けたら一緒だから」
環の返事を聞いて、里子は深いため息をついた。
「実はね、私も昔、バレエで世界を目指してたの。ニ十歳のとき、諦めた。差別と体格差がどうしようもないって・・・」
「里子なら、まだ目指せるよ」
「気休め言わないで!」
「・・・ごめん」
「私こそ・・・ごめん・・・正直・・・悔しいの・・・。あなたと私は違う。私は、資格もないオーディションに行く根性はない。嗣人さんも、同じ気持ちだと思う」
「え?」
「・・・私、嗣人さんのこと、好きだった・・・。ごめん、ごめん、どうでもいいことだ。今、あなたの目の前には、オペラハウスがあるの。それをつかみ取る。それだけに集中して」
「里子・・・。いろいろ、ありがとう」
「世界をぎゃふんと言わせて!」
その後、嗣人は行きつけのカフェのオーナーのフィリップから、店で個展を開かないかと誘われた。
新聞での酷評に傷ついていた嗣人にはうれしい出来事で、上機嫌で帰宅すると、オーディションを終えた環がロンドンから帰ってきていた。
「合格したの。私、オペラハウスに、立つ」
環の言葉を聞いたとたん、嗣人は大声で笑いだした。
「傑作だ!俺が街のカフェで個展やらないかって誘われていい気分になってるときに、君はオペラハウスだ!」
自棄になって、嗣人はアトリエ内のキャンバスをなぎ倒し始めた。
「君と俺の何が違うんだ!たった一年で君は最高峰の舞台に立つのに、俺は、俺は・・・」
「嗣人、しっかりして!あなたには才能がある!」
「どうして分からないんだ!その優しさが人を苦しめるのに・・・どうして、どうして」
その場に崩れ落ちた嗣人は、隠し続けてきた胸の内を明かした。
「君の失敗を願ってる。どんなに喜ぼうとしても、心の奥底から嫉妬があふれてくる。俺は、君という光の影でいるのは、耐えられない・・・。環・・・歌を諦めてくれ。君を愛してる。頼む」
環は居たたまれず、アパートメントを飛び出した。
外には冷たい雪が降っていた。
凍えながらカフェに駆け込むと、フィリップが熱いコーヒーをいれてくれた。
「どうするんだい?」
「私は、光でいたい。傲慢ですか?」
「自分に嘘をつくことが最大の罪だ。それでいい、それが君の人生だ」
また春がやって来た。
嗣人の元を去った環は『蝶々夫人』でプリマドンナを務め、公演は、オペラハウスに続いてニューヨークでも大成功を収めた。
双浦環の名は、世界中に響き渡っている。
同じころ、嗣人はフィリップの店で個展を開いていた。
そこに、ピエールという批評家がやって来た。
展示された作品の中の一つを指して嗣人に尋ねる。
「この絵を譲ってもらえないか?ほかは凡庸だが、この絵だけはすばらしい」
「ありがとう。でもその絵は、だめです」
「残念だ。僕は君のことをこき下ろしたが、この絵を描けるなら、まだ将来はある、と思うが・・・」
「では、無理です。もうそんな女性には巡り会えませんから」
そこには、プリマドンナとして舞台で歌う環の姿が描かれていた。
朝ドラ「エール」今回の主な登場人物
フランス式、ベッドの上で朝食を🥖✨#朝ドラエール#柴咲コウ #金子ノブアキ#3月中旬に撮影 pic.twitter.com/AFSSMxUgWe
— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) June 18, 2020
柴咲コウ 役:双浦環(ふたうら たまき)
世界的オペラ歌手。
音が音楽の道に進むきっかけを作る。
実在のオペラ歌手三浦環がモデル。
金子ノブアキ 役:今村嗣人(いまむら つぐひと)
パリ在住の若手画家。
ホームパーティーで双浦 環と出会い、恋人となる。
朝ドラ「エール」61話のネタバレ
コロンブスレコードと契約して5年が過ぎ、裕一(窪田正孝)はご当地ソングや「大阪タイガース」など球団歌を数多く手がけ、安定した作曲家生活を送っていた。
ある日、裕一は廿日市(古田新太)から「コロンブス専属新人歌手募集」のオーディション合格者のデビュー曲の作曲を依頼される。
裕一は4年前に音楽学校を卒業以来、いまだオペラ歌手としてデビューできていない久志(山崎育三郎)に応募を勧める。
朝ドラ「エール」の動画配信は?
朝ドラ「エール」の動画配信や、見逃し配信はNHKオンデマンドでされます。
民放ですと、TVerなんですけど、NHKはNHKオンデマンドでされます。
しかし、NHKオンデマンドでは、見逃し配信を観るのも月額制となり、サービス精神はないです。
有料登録が原則なようなので、ご覧になりたい場合は、有料登録が必須です。
しかも、見逃し配信の見放題パックで月額料金を払っても、特選ライブラリーの番組は観れません。
しかし、この朝ドラだけは、極々一部だけNHKオンデマンドでも無料登録で無料で見る事ができます!
本当に一部だけなので、どうしても朝ドラを無料で見たい場合は、NHKオンデマンドでは不可能です!
また、NHKオンデマンドで配信されているドラマはU-NEXTでも観れるので、正直U-NEXTの方が断然オススメです!
U-NEXTも月額制ではありますが、見放題なので安心して観れます♪
それでは、朝ドラ「エール」の放送を楽しみにしましょう!
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